概要
2014年3月13日、 東京大学において 、ノーベル化学賞受賞(2010年)などの功績を称えて根岸英一博士の名誉博士称号授与式と 記念講演会が開催されました。
「21世紀の繁栄を支える遷移金属触媒」と銘打たれた 講演会では 、遷移金属触媒の特長を電子論的に解説し、アルミニウムを用いるカルボメタル化、パラジウム触媒を用いるクロスカップリング、ジルコニウムの特性を活かした炭素ー炭素結合反応形成とその不斉反応など、根岸博士が開発した種々の反応を例に、有機合成における遷移金属触媒の重要性が披露されました。
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講師紹介

根岸 英一
パデュー大学特別教授
※所属・役職は登壇当時のものです。
研究テーマ |
・有機亜鉛・有機アルミニウム・有機ジルコニウム化合物を用いるクロスカップリング反応の開発
・低原子価有機ジルコニウム試薬を用いる合成法の開発 ・ジルコニウム触媒を用いるカルボアルミニウム化(ZACA)反応の開発とその不斉化 |
経歴 | |
1935年生 | |
1958年 | 東京大学工学部応用化学科 卒業 |
帝人入社 | |
1963年 | ペンシルベニア大学にてPh.D.(理学博士)取得。博士課程での指導教授はアラン・R・デイ。 |
1966年 | パデュー大学博士研究員。指導教授はハーバート・C・ブラウン博士(1979年ノーベル化学賞受賞) |
1968年 | パデュー大学 助手 |
1972年 | シラキュース大学 助手 |
1976年 | シラキュース大学 准教授 |
1979年 | パデュー大学 教授 |
1999年 | パデュー大学 ハーバート・C・ブラウン化学研究室 特別教授 |
受賞歴 | |
1960-1961年 | Fulbright-Smith-Mund Fellowship |
1962-1963年 | Harrison Fellowship at University of Pennsylvania |
1996年 | A. R. Day Award |
1997年 | 日本化学会賞 |
1998年 | Herbert N. McCoy Award |
1998年 | ACS Award for Organometallic Chemistry |
1998-2000年 | Alexander von Humboldt Senior Researcher Award |
2000年 | Sir Edward Frankland Prize Lectureship |
2003年 | Sigma Xi Award |
2007年 | 山田・古賀プライズ |
2007年 | Gold Medal of Charles University |
2010年 | ACS Award for Creative Work in Synthetic Organic Chemistry |
2010年 | ノーベル化学賞 |
2010年 | 文化勲章・文化功労者 |