概要
今日、世界中が経済危機、金融危機に巻き込まれています。20世紀初頭の大恐慌以来の「特異」だといわれています。実際、数十年前までの経済学、さらには現代金融工学において、このような危機の可能性はほとんど考慮されていませんでした。よって、金融経済学者のなかにも、今日の現象を説明できず、目のうえのタンコブのように煙たがる人が、日本に大勢います。しかし、経済学の最先端では、このような危機や、バブル、クラッシュといった現象をもはや異端扱いしていません。この公開講座において、なぜバブルやクラッシュや金融危機がおこるのか、その基本原理の一端を、できるだけ簡単に解説します。
講師紹介

松島 斉
経済学研究科
学歴 | |
1983年 | 東京大学経済学部卒業 |
1985年 | 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了 |
1988年 | 東京大学大学院経済学研究科博士課程修了 |
職歴 | |
1988年 | 筑波大学 助手 |
1994年 | 東京大学大学院経済学研究科 助教授 |
2002年 | 東京大学大学院経済学研究科 教授 |
研究テーマ |
金融バブルと危機などについての理論的基礎 |
自律的判断ができる(できない)経済人についての理論的基礎 |
神経科学の政策応用に対する批判的考察 |
その他、ゲーム理論についてのトピックス |
最近の主な著書 |
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HP (ホームページ) |
http://exp.e.u-tokyo.ac.jp/~hitoshi/~hitoshi |