概要
古来、多くの作家や詩人が「水」のイメージに魅力を感じ、それを中核とし主題として、優れた文学作品を創造してきた。海、川、湖、泉など自然の中の水系から始まって、流れる水、噴出する水、淀む水、蒸発する水などが文学的想像力の貴重な源泉となり、そこに、「愛」、「青春」、「生命」などの諸テーマが結びついてきた。本講義では文学と「水」とが取り組んできた関係の諸相を紹介し、小説や詩の中で「水」がどのように表象されてきたかを考えてみたい。
講師紹介

松浦 寿輝
総合文化研究科
学歴 | |
1976年 | 東京大学教養学部教養学科フランス科卒業 |
1980年 | 東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了 |
1981年 | パリ第三大学第三課程文学博士号取得 |
職歴 | |
1982年 | 東京大学教養学部フランス語教室助手 |
1986年 | 電気通信大学人文社会科学系列講師 |
1991年 | 東京大学教養学部フランス語教室助教授 |
1999年 | 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論コース)・教養学部超域文化科学科教授 |
研究テーマ |
明治期日本の文学・思想の分析 |
最近の主な著書 |
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「官能の哲学」 | 岩波書店 | 2001 |
「半島」 | 文藝春秋 | 2004 |
「散歩のあいまにこんなことを考えていた」 | 文藝春秋 |
2006 |
「クロニクル」 | 東京大学出版会 | 2007 |
「川の光」 | 中央公論新社 | 2007 |
「吃水都市」 | 思潮社 | 2008 |
HP (ホームページ) |
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