概要
効率性と公平性の2つの基準は、経済政策を評価する上で基本的な概念である。効率性は経済活力を促進することにつながり、公平性は格差の是正に配慮する。グローバル化、高齢化が進行するわが国の経済社会環境では、これら2つの基準は相反する結果をもたらしかねない。最近の税制改正を具体例に取り上げて、効率性と公平性のバランスをどのように図るのが望ましいのか、また、実際にはどちらに重点が置かれているのかを考えてみたい。
講師紹介

井堀 利宏
経済学研究科
学歴 | |
1974年 | 東京大学経済学部経済学科卒業 |
1975年 | 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了 |
1980年 | ジョンズ・ホプキンス大学大学院経済学研究科博士課程修了 |
1981年 | 東京大学大学院経済学研究科博士課程退学 |
1981年 | Ph.D(ジョンズ・ホプキンス大学) |
職歴 | |
1993年 | 東京大学経済学部助教授 |
1995年 | 東京大学経済学部教授 |
1996年 | 東京大学院経済学研究科教授 |
研究テーマ |
政府規模と公共財の最適供給問題 |
T. Ihori and R. Batina "Public Goods: Theories and Evidence" | Springer | 2005年 |
「小さな政府の落とし穴」 | 日本経済新聞社 | 2007年 |
HP (ホームページ) |
http://www.e.u-tokyo.ac.jp/fservice/faculty/ihori/ihori.j/ihori01.j.html |