概要
動物は交配する相手をランダムに決めてはいない。ある個体が、特定の性質をもった異性と交配しやすいとき、配偶者選択が行われていると言う。配偶者選択は性淘汰の原動力となり、生物の進化において重要な役割を果たしてきた。ヒトを含む様々な動物で、配偶者選択がどのような基準に基づいて行われているのか、これまでの研究例を紹介する。特に、配偶者選択における「好み」が、個体の成熟とともに獲得される場合に注目する。
講師紹介

井原 泰雄
理学系研究科
学歴 | |
1996年 | 東京大学理学部生物学科卒業 |
2001年 | 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程修了 博士(理学)取得 |
2001年 | 米・スタンフォード大学 博士研究員 |
職歴 | |
2004年 | 東京大学大学院理学系研究科 講師 |
研究テーマ |
文化伝達 |
配偶者選択 |
協力の進化 |
最近の主な著書 |
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『歌舞伎登場人物事典』(編著) | 白水社 | 2006年 |
『歌舞伎入門】 | 岩波書店 | 2002年 |
『Explaining Culture Scientifically』
(分担執筆) |
University of Washington Press | 2008年 |
HP (ホームページ) |
http://www.biol.s.u-tokyo.ac.jp/users/shinkajin/lab.html |