概要
レコードからCDへ、さらにネット配信へ…。音楽をめぐるテクノロジーや産業の発達とともに、世界各地の音楽文化は地球規模の一つのシステムへと組み込まれ、急速に変質している。しかし他方で、テクノロジーや産業の支配に背を向け、地域に根ざした文化として世界の一様化に抵抗する最後の砦としての音楽というイメージもまた根強い。この講義では、音楽とテクノロジーとの関わりの歴史を文化史的視点から考察することを通して、人間と音楽の現在を読み解いてみよう。
講師紹介

渡辺 裕
人文社会系研究科
学歴 | |
1977年 | 東京大学文学部第1類(美学芸術学専修過程) 卒業 |
1980年 | 東京大学大学院人文科学研究科修士課程(美学芸術学) 修了 |
1983年 | 東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学) 単位取得退学 |
2001年 | 東京大学大学院人文社会系研究科 博士(文学)取得 |
職歴 | |
1983年 | 東京大学文学部 助手(美学芸術学) |
1986年 | 玉川大学文学部 専任講師(芸術学科) |
1991年 | 玉川大学文学部 助教授 |
1992年 | 大阪大学文学部 助教授(音楽学) |
1996年 | 東京大学大学院人文社会系研究科 助教授(美学芸術学) |
2002年 | 東京大学大学院人文社会系研究科 教授(美学芸術学) |
研究テーマ |
日本における音楽文化の近代化過程 |
「国民音楽」の社会史 |
音楽の伝承・保存とメディア |
最近の主な著書 | ||
宝塚歌劇の変容と日本近代 | 新書館 | 1999年 |
日本文化 モダン・ラプソディ | 春秋社 | 2002年 |
マーラーと世紀末ウィーン | 岩波現代文庫 | 2004年 |
クラシック音楽の政治学(共著) | 青弓社 | 2005年 |
考える耳 | 春秋社 | 2007年 |
HP (ホームページ) |
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/bigaku/watanabe.html |