概要
分子は原子と原子が「化学結合」という強い力で結びついてつくられている。近年になり、分子同士にもさまざまな「弱い結合(チカラ)」が働いて、分子は決められた構造の集合体に自発的に組織化することがわかってきた。このような巧妙な自然の仕組みは「自己組織化」と呼ばれ、数多くの生命現象を支配するとともに、ナノテクノロジーの中核技術のひとつとみなされるに至った。本講義では、このような分子レベルの弱いチカラの魅力に迫る。
講師紹介

藤田 誠
工学系研究科
学歴 | |
1980年 | 千葉大学工学部合成化学科卒業 |
1982年 | 千葉大学大学院工学研究科修士課程修了 |
1987年 | 東京工業大学工学博士 |
職歴 | |
1982年 | 相模中央研究所研究員 |
1988年 | 千葉大学工学部 助手 |
1991年 | 千葉大学工学部 講師 |
1994年 | 千葉大学工学部 助教授 |
1997年 | 分子科学研究所錯体化学実験施設 助教授 |
1999年 | 名古屋大学大学院工学研究科 教授 |
2002年 | 東京大学大学院工学系研究科 教授 |
研究テーマ |
分子の自己組織化 |
最近の主な著書 | ||
学問の扉:東京大学は挑戦する(共著) | 講談社 | 2007年 |
HP (ホームページ) |
http://fujitalab.t.u-tokyo.ac.jp/ |