概要
数十万規模の軍隊を上陸させ、敵国を占領し、戦争目的を達成できる能力を、戦力投射能力と呼ぶ。日清戦争以降の日本は、政治的外交的手段によって本来は解決しえたかもしれない問題を、大陸や半島へ向けた戦力投射能力にうったえることで「解決」しようと図った国であった。本講座においては、大日本帝国憲法下の戦争指導の特質をわかりやすく解説したい。
講師紹介

加藤 陽子
人文社会系研究科
学歴 | |
1983年 | 東京大学文学部国史学専修課程 卒業(文学士) |
1985年 | 東京大学大学院人文科学研究科修士課程 修了(国史学) |
1989年 | 東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学(国史学) |
1997年 | 博士(文学)取得 |
職歴 | |
1991年 | 山梨大学教育学部 助教授(日本史学) |
1992年 | スタンフォード大学東アジアコレクション、ハーバード大学ライシャワーセンター訪問研究員 |
1994年 | 東京大学文学部 助教授(日本史学) |
1995年 | 東京大学大学院人文社会系研究科 助教授(日本史学) |
1991年 | 東京大学大学院法学政治学研究科 助教授 |
研究テーマ |
日中戦争拡大過程における興亜院の役割 |
1940年代の内政と外交 |
最近の主な著書 | ||
戦争の日本近現代史 | 講談社 | 2002年 |
戦争の論理 | 勁草書房 | 2005年 |
戦争を読む | 勁草書房 | 2007年 |
シリーズ日本近現代史⑤ 満州事変から日中戦争へ | 岩波書店 | 2007年 |
HP (ホームページ) |
http://www4.ocn.ne.jp/~aninoji/ |