概要
私のアダム・スミス研究は、1990 年頃の『国富論』第一編地代論に始まる。そこで気づいたことは、スミスの科学方法論としては「天文学史」よりも、モノにならなかったと回想した『国富論』執筆中の「生物学」の研究のほうがむしろ大きい、ということであった。幸運なことに、スミスが利用した Linne の SYSTEMA NATURAE と Buffon の HISTOIRE NATURELLE が東大のスミス文庫に含まれており、2006 年以降それ以外のものも利用しながら研究を進められた。その成果と顛末の一部を、この機会に少し紹介したい。
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