概要
私たちはナノテクノロジーを駆使して、DDS(ドラッグデリバリーシステム)、つまり薬を必要な場所で、必要な時に、必要な量だけ機能させるシステムの研究を行なっています。DDSの目標は、全身の血流を巡る薬を、目標部位の目的細胞のみに集積させ、機能させることです。私が高校生の時に、米国のNASAがアポロ計画で人類を月に送り込むことに成功しました。その時の興奮を今でも私は鮮明に憶えています。DDSはいわば人体という小宇宙の中で、数々のハードルを乗り越え、目的の細胞まで薬を届ける「魔法の弾丸」と言っても良いでしょう。この講義では、この人体へのアポロ計画の取り組みをお話しします。
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講師紹介

片岡 一則
東京大学
工学系研究科/医学系研究科 教授
※所属・役職は登壇当時のものです。
東京大学理科一類入学に入学後、
1974年
東京大学工学部合成化学科(現工学部化学生命工学科)卒業
1979年
東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻博士課程修了
東京女子医科大学医用工学研究施設の助手、助教授、東京理科大学教授となる。
1998年
東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻教授に
2001年~2004年
独立行政法人物質・材料研究機構生体材料研究センターディレクター併任。
2004年~
東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター教授を併任。
2005年~
東京大学ナノバイオ・インテグレーション研究拠点リーダー。