概要
他の学問が個別の真理を探求するのに対して、哲学は真理の探究そのものを自らの任とします。 とすると、騙すことは哲学という活動とは対極に位置づけられることになります。ところが、古代 ギリシアのソフィストや近代のデカルトにおける欺く神の議論が示しているように、騙すことはいつも哲学と不可分の関係にありました。本講義では、哲学史の議論を素材にしながら、真理を探求 することと騙すこととの内的な関係を考えたいと思います。
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講師紹介

鈴木 泉
東京大学
人文社会系研究科 准教授
※所属・役職は登壇当時のものです。
学歴 |
東京大学文学部哲学専修課程卒業 |
東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了 |
東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程中途退学 |
職歴 | |
1990年 | 東京大学教養学部助手 |
1993年 | 神戸大学文学部助教授 |
1996年 | 神戸大学大学院文化学研究科博士課程担当 |
1993年 | パリ第十大学(ナンテール)・パリ第四大学(ソルボンヌ)に日本学術振興会海外特別研究員として海外研修 |
2006年 | 東京大学大学院人文社会系研究科助教授 |
2007年 | 東京大学大学院人文社会系研究科准教授 |
研究テーマ |
哲学(西洋形而上学の形成史・近世大陸系哲学(デカルト・スピノザ・マルブランシュ・ライプニッツ)・現代フランスにおける差異哲学(ドゥルーズ)) |
HP(ホームページ) |
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/philosophy/ |