先史時代の人々は骨をどのように扱ったか-再葬と祖先祭祀-

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概要

日本では火葬が一般的で、通常、骨を壺に入れて墓石の下に納める。意識しないにせよ、骨―墓に眠る遺体の一部―が、死者に対する哀悼なり追憶のよりどころとなっている。先史時代の人々も、埋葬によって遺体を土中に残したが、弥生時代には埋葬した遺体を骨にしてから再び掘り起こし、埋葬しなおす「再葬」が流行した。弥生人にとって骨を再葬した意味は何であったのか。世界の先史時代の埋葬と比較しつつ、検証する。

講義実施日:
2010年10月23日
対象:
一般
分野:
歴史/民族・民俗

講師紹介

設樂 博己

設樂 博己

人文社会系研究科


専門分野
日本考古学(縄文・弥生時代)

最近の研究テーマ
先史時代の儀礼

最近の主な著書
『弥生再葬墓と社会』 塙書房 2008年
『日本の美術499 縄文土器 晩期』 至文堂 2007年

講義資料