概要
われわれはみな、生理的な老化とその先にある死を避けることはできません。しかし、病的な老化を避け、健康で暮らせる期間を長くすることはできます。骨粗鬆症に代表される骨の病的な老化は、老人の寝たきりの約1割をひき起こし、社会的・経済的に大きな問題となっています。本講義では、骨のできかた・骨の役割・骨の老化について学び、ついで世間で広まっている間違った骨の健康常識について吟味します。これらを踏まえたうえで、骨を強くするためにできることについて具体的に学んでいきます。
講師紹介

鄭 雄一
工学系研究科/医学系研究科
学歴 | |
昭和58年 | 開成高等学校卒業 |
平成元年 | 東京大学医学部医学科卒業 |
平成5年 | 東京大学大学院医学系研究科入学 |
平成9年 | 東京大学大学院医学系研究科修了 |
職歴 | |
平成元年 | 研修医(東京大学医学部付属病院神経内科、同第四内科、国立水戸病院神経内科、茨城県立中央病院内科) |
平成3年 | 東京大学医学部第四内科 医員 |
平成7年 | 米国マサチューセッツ総合病院内分泌科 研究員 |
平成8年 | 日本学術振興会 研究員 |
平成10年 | ハーバード大学医学部 講師 (Instructor) |
平成13年 | ハーバード大学医学部 助教授 (Assistant Professor) |
平成14年 | 東京大学大学院医学系研究科骨軟骨再生医療寄附講座 客員助教授 |
平成15年~現在 | 東京大学医学部附属病院ティッシュ・エンジニアリング部 副部長(兼任) |
平成15年~現在 | 米国マサチューセッツ総合病院 研究担当顧問(兼任) |
平成17年 |
東京大学大学院医学系研究科・医学部付属疾患生命工センター臨床医工学部門 助教授
東京大学大学院医学系研究科骨軟骨再生医療寄附講座 客員助教授(兼任) |
平成17年 | 東京大学大学院工学系研究科(兼担) |
平成19年~現在 | 東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 教授、医学系研究科兼担 |
平成21年~現在 | 昭和大学 客員教授 |
平成22年~現在 | 東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 専攻長 |
専門分野 |
骨軟骨生物学・再生医学 |
最近の研究テーマ |
骨や軟骨の形成を促すシグナル、骨や軟骨の再生を助けるデバイス |
HP (ホームページ) |
http://www.tetrapod.t.u-tokyo.ac.jp/eng/index.html |