概要
テンセグリティ(Tensegrity)とは、1950年代にバックミンスター・フラーによって命名された、ちょっと風変わりな骨組です。建築の常識に合わない挙動を示す傾向があるため、50年もの間、誰も建築骨組に利用することが出来ませんでした。私達は、このテンセグリティ構造を世界に先駆けて建築骨組に応用することに成功しました。ところが近年、このテンセグリティが生体の細胞を支える骨格を形作っているという学説が現れました。どういうことでしょうか。細胞と建築をつなぐスケールを超えた骨組の原理を建築構造の立場からヒモ解いてみましょう。
講師紹介

川口 健一
生産技術研究所
学歴 | |
1985年 | 早稲田大学理工学部建築学科卒業 |
1991年 | 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士) |
1993年 |
英国・インペリアルカレッジ,ロンドン 客員博士
英国・ケンブリッジ大学 客員博士 |
職歴 | |
1991年 | 東京大学生産技術研究所 助手 |
1991年 | 東京大学生産技術研究所 講師 |
1995年 | 東京大学生産技術研究所 助教授 |
2006年 | 東京大学生産技術研究所 教授 |
研究テーマ |
構造計画、空間構造工学、人間-構造系、免制震構造、宇宙構造 |
最近の主な著書 |
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形態解析 | 培風館 | 1991年 |
一般逆行列と構造工学への応用 | コロナ社 | 2008年 |
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最近の主な作品 |
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東京大学工学部2号館構造計画 | 2006年 | |
テンセグリティドーム・ホワイトライノ構造設計 | 2001年 |
HP (ホームページ) |
http://space.iis.u-tokyo.ac.jp/ |