全地球凍結イベント~地球環境の特異な変動現象~

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概要

かつて地球全体が氷に覆われていたという、きわめて特異な寒冷化現象の存在が明らかになってきた。これは「スノーボールアース・イベント」(全地球凍結イベント)と呼ばれている。約6憶、約7憶、約22億年前の、少なくとも3回生じたことが分かっている。それはいったいどのような現象であったのか、また氷に覆われた環境下で生物はどのように生き延びたのか、といった問題について、さまざまな地質学的証拠や理論的推定に基づいて考えてみたい。



講義実施日:
2009年4月25日
対象:
一般
分野:
理学/自然科学

講師紹介

田近 英一

田近 英一

理学系研究科


学歴
1987年 東京大学理学部地球物理学科卒業
1989年 東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻修士課程修了
1992年 東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程修了

職歴
1992年 東京大学気候システム研究センター
(日本学術振興会特別研究員)
1993年 東京大学大学院理学系研究科地質学専攻助手
2002年 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻助教授
2007年 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻准教授
2008年 文部科学省研究振興局学術調査官(併任)

研究テーマ
初期地球環境
全地球凍結イベント
天体衝突と地球環境変動
太陽系外地球型惑星の環境

最近の主な著書
「凍った地球~スノーボールアースと 生命進化の物語」 新潮社 2009年
「惑星地球の進化」(共著) 放送大学教育振興会 2007年
「進化する地球惑星システム」(共著) 東京大学出版会 2004年
「宇宙で地球はたった一つの存在か」
(共著)
ウェッジ 2005年

HP (ホームページ)
http://www-sys.eps.s.u-tokyo.ac.jp/~tajika/

講義資料