概要
近代科学を作り出した科学者たちは、その際に新奇な特異現象に遭遇し、それらの意味を考察することで、自然に対する古い考えを捨て、新しい科学を構想していった。そのような例として天文学者ティコ・プラーエの目撃した新星や、新世界から流入する文物などをあげることができよう。これらの諸事例の考察を通じて、近代科学の誕生、そして科学の発展にあたっての新奇な現象の果たす役割について探っていく。
講師紹介

橋本 毅彦
総合文化研究科
学歴 | |
1980年 | 東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業 |
1982年 |
東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科
修士課程修了 |
1991年 | ジョンズ・ホプキンス大学大学院科学史学科Ph.D.取得修了 |
職歴 | |
1991年 | 東京大学教養学部講師 |
1993年 | 東京大学教養学部助教授 |
1996年 | 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻助教授 |
1999年 | 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻教授 |
2006年 | 東京大学大学院総合文化研究科教授 |
研究テーマ |
空気力学・航空工学の歴史 |
時計と時間の歴史 |
科学史・技術史における図象の役割 |
最近の主な著書 |
|
|
「物理・化学通史」 | 放送大学教育振興会 | 1999年 |
「遅刻の誕生」(共編著) | 三元社 | 2001年 |
「<標準>の哲学」(共編著) | 講談社 | 2002年 |
「日本産業技術史事典」(共著) | 思文閣出版 | 2007年 |
「描かれた技術 科学のかたち」 | 東京大学出版会 | 2008年 |
HP (ホームページ) |
http://hps.c.u-tokyo.ac.jp/staff/_data/hashimoto_takehiko/index.php |