概要
コップ一杯の水中には、約3000000000000000000000000個の水分子H2Oが含まれています。H2Oは二等辺三角形で、O-Hの長さは0.0000000001メートル、H-O-Hの頂角は104.5°です。私たちが普段慣れ親しんでる水の性質は、すべてこの小さな水分子たちが、気が遠くなるような数集まって集団として行動する結果生じるのです。この講義では、H2Oが何故二等辺三角形の構造をとるのかという基礎的な問題から、ミネラルウォーターやワインの味まで、水と水分子が織り成す様々な現象を科学の眼で観察し、自然界の不思議を垣間見たいと思います。
講師紹介

濱口 宏夫
理学系研究科
学歴 | |
1970年 | 東京大学理学部化学科卒業 |
1975年 | 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士) |
職歴 | |
1975年 | 東京大学理学部助手 |
1981年 | 東京大学理学部講師 |
1983年 | 東京大学理学部助教授 |
1990年 | 神奈川科学技術アカデミー研究室長 |
1995年 | 東京大学教養学部教授 |
1997年 | 東京大学大学院理学系研究科化学専攻物理化学講座教授 |
2007年 | 台湾国立交通大学理学院講座教授 |
研究テーマ |
分子から生細胞まで、分光学によるミクロ世界の探求 |
最近の主な著書 |
|
|
『ラマン分光法』 | 学会出版センター | 1988年 |
HP (ホームページ) |
http://www.chem.s.u-tokyo.ac.jp/users/struct/index.html |