概要
地球は水の惑星と呼ばれるほどなのに、なぜ1日わずか数リットルの安全な飲み水すら確保できない人が世界には9億人近くいるのでしょうか。乾燥地水が希少資源であるはずの中東で、なぜ水をめぐる争いが激化しないのでしょうか。食料や石油の値段は上がっているのに、それらと深く関係している水の値段は上がらないのでしょうか。電気もガスも交通も電話も塩もタバコも民間企業が提供しているのに、どうして水だけは民営化に対して多くの人が慎重になるのでしょうか。地球をめぐる水と水をめぐる人々の不思議について一緒に考えましょう。
講師紹介

沖 大幹
生産技術研究所
学歴 | |
1987年 | 東京大学工学部 土木工学科卒 業 |
1989年 | 東京大学大学院工学系研究科土木工学専攻修了、修士(工学) |
1993年 | 博士(工学)、東京大学 |
職歴 | |
1989年 | 東京大学生産技術研究所助手 |
1995年 | 東京大学生産技術研究所講師 |
1997年 | 東京大学生産技術研究所助教授 |
2002年 | 総合地球環境学研究所助教授 |
2003年 | 東京大学生産技術研究所助教授 |
2006年 | 東京大学生産技術研究所教授 |
研究テーマ |
地球規模やアジアモンスーン地域の水循環変動や世界の水資源・食料生産に気候変動が及ぼす影響評価と適応策、バーチャルウォーターとウォーターフットプリント、水ビジネスの虚構 |
最近の主な著書 |
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『国土の未来』(森地茂著) | 日本経済出版社 | 2005 |
『水をめぐる人と自然―日本と世界の現場から―』(嘉田由紀子編著) | 有斐閣選書 | 2003 |
『1千年持続社会』(嘉田由紀子編著) | (社)資源協会編、日本地域社会研究所発行 | 2003 |
HP (ホームページ) |
http://hydro.iis.u-tokyo.ac.jp/~taikan/ |