概要
哺乳類には様々な社会構造と配偶システムがあり、それに応じて種に特異的な行動様式が発達します。一夫一妻制をとる動物は少なく哺乳類全体の5%以下と考えられていますが、犬(イヌ科動物)もまた私たちと同じように(人が本当にそうかの議論は別として)特定の伴侶と継続するパートナーシップを築く例外的な動物のひとつです。ここでは私たちにも身近な存在である犬を例にとり、体と心の成熟過程を追ってみることにしましょう。
講師紹介

森 裕司
農学生命科学研究科
学歴 | |
1977年 | 東京大学農学部畜産獣医学科卒業 |
1982年 | 東京大学大学院博士課程修了 |
職歴 | |
1982年 | 東京農工大学・農学部獣医学科・助手 |
1983年 | 豪州モナッシュ大学・訪問研究員 |
1987年 | 東京農工大学・農学部獣医学科・助教授 |
1991年 | 東京大学・農学部獣医学科・助教授 |
1997年 | 東京大学・大学院農学生命科学研究科・獣医動物行動学研究室・教授 |
2003年 | 基礎生物学研究所・行動生物学研究部門・教授(併任) |
研究テーマ |
哺乳類におけるケミカルコミュニケーションに関する研究 |
イヌの気質に関する行動遺伝学的研究 |
伴侶動物における問題行動の治療法に関する研究 |
最近の主な著書 | |||
「犬の行動学入門」 |
IBS出版 | 2008年 | |
「匂いと香りの科学」 | 朝倉書店 | 2007年 | |
「動物看護のための動物行動学」 | ファームプレス | 2004年 |
HP (ホームページ) |
http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/koudou/ |