概要
中世に始まった大学はもともと国境をこえた存在だったが、その後、近代大学は国民国家の教育システムの一部として発展してきた。21世紀にはいって、大学はふたたびグローバル化の中で変容しようとしている。一方で大学の中核となる知識がますます普遍化しようとしているからだけではない。グローバル化とは、同時に国際的な市場化の側面をもつのであり、高等教育はますますその流れに巻き込まれようとしているのだ。そうした状況を多角的に紹介する。
講師紹介

金子 元久
教育学研究科
学歴 | |
1992年 | シカゴ大学大学院教育経済学博士課程 修了 |
職歴 | |
1997年 | 東京大学大学院教育学研究科 教授 |
1998年 | 東京大学大学総合教育研究センター長 |
2006年 | 東京大学大学院教育学研究科長・教育学部長 |
研究テーマ |
高等教育財政 |
大学教育 |
最近の主な著書 | ||
大学の教育力―何を教え、学ぶか | 筑摩書房 | 2007年 |
P. Altbach & T. Umakoshi eds. [Past and Future of Asian Higher Education] pp.115-144 |
Baltimore: John Hopkins University press | 2004年 |
北村友人監訳 「アジアの高等教育改革」 |
玉川大学出版部 | 2006年 |
HP (ホームページ) |
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/intro/greet.html |