概要
建築の形態はさまざまな力と思想に支配されている。重力がアーチの形を決め、表面張力が膜構造の形を決める。自然災害の多い日本では木と紙と土の建築ができ、西洋の人々は重たい石積み建築から解き放たれるために、鉄筋コンクリートや鋼構造などの素材を生み出した。20世紀後半には人類は宇宙へ進出し、動く建築も現れてきた。本講義ではちからと建築形態の関係についてわかりやすく説明し、21世紀の建築デザインについて建築構造の立場から考察する。
講師紹介

川口 健一
生産技術研究所
学歴 | |
1985年 | 早稲田大学理工学部建築学科卒業 |
1991年 | 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士) |
1993年 | 英国・インペリアルカレッジ,ロンドン 客員博士 英国・ケンブリッジ大学 客員博士 |
職歴 | |
1991年 | 東京大学生産技術研究所 助手 |
1991年 | 東京大学生産技術研究所 講師 |
1995年 | 東京大学生産技術研究所 助教授 |
2006年 | 東京大学生産技術研究所 教授 |
研究テーマ |
建築構造 |
空間構造工学 |
大規模施設の安全性に関する研究 |
免震・制振システムに関する開発と研究 |
テンセグリティ構造等の張力構造の開発と研究 |
可変型・可動型・展開型構造物の開発と研究 |
柔軟構造物の研究 |
最近の主な著書 | ||
形態解析 | 培風館 | 1991年 |
一般逆行列と構造工学への応用 | コロナ社 | 2008年 |
最近の主な作品 | ||
東京大学工学部2号館構造計画 | 2006年 | |
テンセグリティドーム・ホワイトライノ構造設計 | 2001年 |
HP (ホームページ) |
http://space.iis.u-tokyo.ac.jp/ |