概要
日本は早くから就学率の高い国ということになっています。しかし、90%以上の就学率を誇ったはずの明治の終わり頃でも、学校に行かなかった女の子のことが沢山史料に出てきます。また学齢簿・学籍簿上では、ある時期まで絶えず女子生徒数の方が少ないということがしばしばあります。このような就学率統計にはどういう仕組みがあるのでしょう。またこの理由を探っていくなかから、今とは異なるその頃の学校のありかたを見つけてみたいと思います。
キーワード:戦前の就学率 昔の人口問題 学齢児童 低就学率期 学歴社会 教育