概要
人の姿形をしたロボットはヒューマノイドロボットと呼ばれる。ロボットが人の形をすることで、人が人に対して行っているさまざまな支援行動を同じように行えるようになる可能性は高くなる。しかし、逆に人が簡単に行っている行動もできなければ、人の姿をしているくせにと受け入れ難いものとなる。人は長い年月を経た進化によって今日の姿と行動能力が備わったが、ヒューマノイドロボットは計算機が発明された以降さまざまな技術の統合の上でようやく研究用に利用できるようになったレベルである。東京大学における研究例をもとにヒューマノイドロボットのこれまでとこれからを展望する。
講師紹介

稲葉 雅幸
情報理工学系研究科
学歴 | |
1981年 | 東京大学工学部機械工学科卒業 |
1986年 | 東京大学大学院工学系研究科 情報工学専門課程 博士課程修了(工学博士) |
職歴 | |
1986年 | 東京大学講師 工学部 機械工学科 |
1989年 | 東京大学助教授 大学院工学系研究科 情報工学専攻 |
2000年 | 東京大学教授 大学院工学系研究科 情報学環・学際情報学府 |
2004年 | 東京大学教授 大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 |
2005年 | 東京大学教授 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻 |
専門 |
知能ロボットシステムの研究:リモートブレインロボットプラットフォームによるブレイン・ボディ・マザー環境の研究 全身行動の研究:ヒューマノイドの発展的ソフトウェアの研究 対話行動の研究:日常生活対応型ロボットの研究 身体構成法の研究:全身腱駆動型、軟化変形、適応進化するロボットの研究 パーソナルプログラミングデバイスの研究:身の回りに在ってほしいと思う人工物のアイディアを 形にしてゆく時に必要となるデバイスの研究 |