概要
ロボットは身体をもったコンピュータと見ることができます。その身体にどのような「形」を与えるべきなのでしょうか。メカニズムをデザインするという観点から取り組まれて来た古典的な機械工学問題ですが、人の形をもつヒューマノイドロボットが現実になってきて、身体の形や運動の形(運動パターン)がロボットの知能を作るうえでカギになることが分かってきました。人はなぜヘビやトカゲでなく、イヌやネコに親近感を覚えるか。日常生活で親近感をもつロボットに必要な知能とは何かなどについて考えてみようと思います。
講師紹介

中村 仁彦
情報理工学系研究科
学歴 | |
1982年 | 京都大学大学院工学研究科精密機械工学専攻博士課程退学 |
職歴 | |
1982~ 87年 |
同大学助手 |
1987~ 91年3月 |
カリフォルニア大学サンタバーバラ校 助教授、準教授 |
1991年 4月 |
東京大学助教授 |
1998~ 03年11月 |
科学技術振興事業団 戦略的基礎研究推進事業(CREST) 「自立行動単位の力学的結合による脳型情報処理機械の開発」の研究代表者 |
現在 | 東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻 教授 |
専門 |
力学と制御の観点からロボティクスを研究している 基礎技術としては脳型情報処理,運動学・動力学・計算論・非線形制御 応用技術としては,ヒューマノイドロボット,ヒューマンフィギュアの運動生成,外科手術ロボットなどに取り組んでいる |