授業について
日本では火葬が一般的で、通常、骨を壺に入れて墓石の下に納める。意識しないにせよ、骨−墓に眠る遺体の一部−が、死者に対する哀悼なり追憶のよりどころとなっている。先史時代の人々も、埋葬によって遺体を土中に残したが、弥生時代には埋葬した遺体を骨にしてから再び掘り起こし、埋葬しなおす「再葬」が流行した。弥生人にとって骨を再葬した意味は何であったのか。世界の先史時代の埋葬と比較しつつ、検証する。
今回のテーマを深めたい人のための参考文献
「東日本農耕文化の形成と北方文化」(『先史日本を復元する4 稲作伝来』岩波書店、2005 年)
「壺棺再葬墓の基礎的研究」(『国立歴史民俗博物館研究報告』50、1993 年) |