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人間の不思議と魅力−特異を追い求める−

仲間外れ、天才に挑む:土井不曇の反相対論


講師:岡本 拓司 准教授

対象者:成人一般・大学生・高校生
講義実施日:2009年4月18日


シラバス
講義資料
 仲間外れ、天才に挑む:土井不曇の反相対論
 Chapter 1 / 3  (15:27) 
 
 仲間外れ、天才に挑む:土井不曇の反相対論
 Chapter 2 / 3  (19:05) 
 
 仲間外れ、天才に挑む:土井不曇の反相対論
 Chapter 3 / 3  (17:32) 
 
   
 講義全体を続けて見る (52:04) 

授業について
 アルベルト・アインシュタインは、1922年の来日の際、熱狂的な歓迎を受けている。この熱狂の中、第一高等学校で教鞭をとっていた土井不曇は、かねてから準備した反相対論の議論を練り上げ、東京帝国大学での講演の際にアインシュタインに質問を行った。大学・大学院で土井の指導教官であった長岡半太郎は、来日する天才物理学者への反論を「国辱」とさえ表現し、土井周辺の人々も土井の無謀に見える企てを阻止しようと努めた。世界的に見れば、土井の反論は珍しいものではなかったが、土井が質問を決意した経緯や、土井周辺の人々の反応は、当時の日本の知識層が置かれた特異な状況をよく反映している。土井と彼の周辺の人々の動向を分析することで、第一次大戦中直後の日本の科学界の特異性を明らかにしたい。

今回のテーマを深めたい人のための参考文献
太田浩一他(編)「アインシュタインレクチャーズ@駒場」 東京大学出版会
岡本拓司「アインシュタインが来る:大正11年、 土井不曇理学士の恍惚と不安」 『科学技術史』、第9号、65-85ページ
吉田省子・高田誠二「反相対論者・土井不曇と 大正期物理科学界」 『科学史研究』第U期、第31巻、19-26ページ

講師紹介
岡本 拓司 准教授

東京大学大学院
総合文化研究科

学歴  
1989年 東京大学理学部物理学科卒業
1994年 東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専攻単位取得退学
2004年 博士(学術)を東京大学大学院総合文化研究科より取得

職歴  
1994年 新潟大学人文学部助手
1994年 ハーヴァード大学特別研究生(フルブライト奨学金による)
1997年 東京大学大学院総合文化研究科講師
2005年 東京大学大学院総合文化研究科准教授

研究テーマ
19世紀半ば以降の科学史・技術史・高等教育史

最近の主な著書  
『はじめて読む物理学の歴史』(共著)  ベレ出版 2007年

HP (ホームページ)
http://hps.c.u-tokyo.ac.jp/staff/_data/okamoto_takuji/index.php