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東京大学公開講座「成熟」
閉塞と成熟――中国明代の詩と小説

講師
大木 康 教授

対象者
成人一般・大学生・高校生

講義実施日
2008年10月18日

講義資料
 Chapter 1 / 3  (17:56) 
 Chapter 2 / 3  (15:37) 
 Chapter 3 / 3  (19:07) 
 講義全体を続けて見る 
(52:40)

授業について
 中国明代の文学、とりわけ伝統的な詩文の世界を覆っていた空気は、閉塞感があった。しかしながら、明代の詩は今日においてみるべき作品に乏しかったとしても、その当時において、必ずしも低調であったわけではなく、詩が大衆化されていた。お手本を忠実になぞれば、よい詩ができるという文学の一種マニュアル化の背後には、当時数多く現れた日曜詩人たちがあった。これはまた一つの文学的成熟の形と見ることもできないわけではない。明代の末には民衆文化に対する知識人の関心から、白話小説という新しい文学ジャンルが生み出され、新たな展開になった。明代の文学においては閉塞状況があって、新たな展開もあり、成熟もする。そうしたことを明代の文学において、見ることができるのである。

シラバス

今回のテーマを深めたい人のための参考文献
『馮夢龍『山歌』の研究』 勁草書房 2003年
『明清文学の人びと 職業別文学誌』 創文社 2008年
講師紹介

大木 康
おおき やすし
東京大学大学院東洋文化研究所・教授



学歴  
1981年 東京大学文学部中国文学専攻卒
1983年 東京大学大学院人文社会研究科中国文学修士
1984-1985年 中国復旦大学留学
1998年 東京大学人文社会研究科博士
職歴  
1986年 東京大学東洋文化研究所助手
1988年 広島大文学部講師
1989年 広島大文学部助教授
1991年 東京大学文学部助教授
1995年 同大学院人文社会系研究科助教授
1999年 Harvard - Yenching Institute Visiting Scholar
2001年 東京大学東洋文化研究所助教授 (併任)
2002年 東京大学東洋文化研究所助教授
2003年 東京大学東洋文化研究所教授


研究テーマ  
中国明清時代の文学
最近の主な著書  
『中国遊里空間 明清秦淮妓女の世界』 草土社 2002年
『明末江南の出版文化』 研文出版 2004年
『原文で楽しむ 明清文人の小品世界』 中国書店 2006年