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東京大学公開講座「成熟」

福祉国家の変容と「成熟」:大人になることの難しい社会と教育

講師
苅谷 剛彦 教授

対象者
成人一般・大学生・高校生

講義実施日
2008年9月20日

講義資料
 Chapter 1 / 3  (19:11) 
 Chapter 2 / 3  (19:12) 
 Chapter 3 / 3  (17:42) 
 講義全体を続けて見る 
(56:05)

授業について
今の日本では、学校とまったく無関係に人生を送ることは難しい。そういう生き方は、ほとんどありえないといってよいほど、学校が人の生に深く、そして強くかかわっている。現在、より多くの人々がより長い間学校に行くようになればなるほど、学校をでることと大人になることが結びつかなくなったという逆転現象が生じた。

どうしてそんなことが起きたのだろうか。こうしたパラドクスが生じるのは、学校という制度に問題があるからなのだろうか。それとも、社会の変化や若者たちの変化と関係しているのだろうか。この問題を考える上で、最初の切り口としたいのが、福祉国家の変容である。そこに目をつけるのは、学校や教育を取り巻く変化も、若者を取り巻く環境の変化も、先進国に共通する、この社会全体の変化と関係していると考えるからである。

シラバス

今回のテーマを深めたい人のための参考文献
苅谷剛彦『いまこの国で大人になるということ』 紀伊国屋書店

本田由紀・内藤朝雄・後藤和智 『「ニート」って言うな!』
土井隆義『友だち地獄
ー「空気を読む」世代のサバイバル』

光文社新書
ちくま新書

講師紹介
苅谷 剛彦
かりや たけひこ
東京大学大学院 教育学研究科 教授


学歴  
1979年 東京大学教育学部教育学科(教育社会学コース)卒業
1981年 東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(教育社会学専攻)、教育学修士
1987年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(教育社会学専攻)
1988年 ノースウェスタン大学大学院修了 Ph.D.(社会学)
職歴  
1986年 ノースウェスタン大学都市問題・都市政策研究所研究助手
1988年 放送教育開発センター研究開発部助手
1988年 放送教育開発センター研究開発部助教授
1989年 ノースウェスタン大学教育学大学院客員講師
1991年 東京大学教育学部講師
1992年 ウォーリック大学教育開発評価研究センター客員研究員
1993年 東京大学教育学部助教授
1995年 東京大学大学院教育学研究科助教授
1997年 ノースウェスタン大学政策研究所客員研究員(安倍フェロー)
2000年 東京大学大学院教育学研究科教授
2005年 オックスフォード大学セントアントニーズカレッジ・ニッサンインスティテュート・客員研究員


研究テーマ  
大衆教育社会論、教育から職業への移行の研究
教育改革の社会学
社会移動・社会階層
最近の主な著書  
『格差社会と教育改革』(共著) 岩波書店 2008年
『階層化する日本と教育危機』 有信党 2001年
『教育の世紀』 弘文党 2004年

『大衆教育社会のゆくえ』

中公新書 1995年