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東京大学公開講座「バランス」
効率と公平ー税制改正におけるバランス

講師
井堀 利宏 教授

対象者
成人一般・大学生・高校生

講義実施日
2008年4月26日

講義資料
 Chapter 1 / 3  (19:10) 
 Chapter 2 / 3  (14:29) 
 Chapter 3 / 3  (13:43) 
 講義全体を続けて見る 
(47:22)

授業について

公平と効率は、政策の評価基準として、代表的なものである。政治がうまく機能していない場合には、国民全体にとって望ましくない政策が実施されるので、そうした政策は不公平であり、非効率になりやすい。
そもそも不公平や非効率は、どのような意味で使うべきであろうか。経済状態が同じ人を差別的に取り扱うのは、不公平である。しかし、ある政策がすべての人々を同じように取り扱っても、運不運の結果、事後的に差が出る場合もある。そうした格差が、差別的な取り扱いのせいか、あるいは、やむを得ない偶発的な理由かを区別することは困難である。また、個々の人々について、どの程度経済的に恵まれているかいないかを政府や社会が判断するのは、意外に困難である。不公平、非効率という概念は、必ずしも明快なものではない。
国民すべてが損をする政策は明確に非効率である。また、経済的に恵まれていない人から恵まれている人への再分配は不公平である。


シラバス

今回のテーマを深めたい人のための参考文献
井堀利宏「公共経済学入門」
井堀利宏「あなたが払った税金の使われ方」
石弘光「税制改革の渦中にあって」
森信茂樹「抜本的税制改革と消費税
―経済成長を支える税制へ」
日本経済新聞社
東洋経済新報社
岩波書店
大蔵財務協会
   
講師紹介
井堀 利宏
いほり としひろ
東京大学大学院 経済学研究科 教授


学歴  
1974年 東京大学経済学部経済学科卒業
1975年 東京大学大学院経済学研究科修士課程修了
1980年 ジョンズ・ホプキンス大学大学院経済学研究科博士課程修了
1981年 東京大学大学院経済学研究科博士課程退学
1981年 Ph.D(ジョンズ・ホプキンス大学)
職歴  
1993年 東京大学経済学部助教授
1995年 東京大学経済学部教授
1996年 東京大学院経済学研究科教授



研究テーマ  
政府規模と公共財の最適供給問題
最近の主な著書  
T. Ihori and R. Batina "Public Goods: Theories and Evidence" Springer 2005年
「小さな政府の落とし穴」 日本経済新聞社 2007年


HP (ホームページ)  
http://www.e.u-tokyo.ac.jp/fservice/faculty/ihori/ihori.j/ihori.j.htm