東京大学公開講座「ホネ」
2010年度開講

東京大学公開講座「ホネ」

骨を抱きしめる-マダガスカルにおける墓制と遺体
森山 工

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インド洋西端海域に位置する島、マダガスカルでは、死後、親族が共有する集合墓に埋葬されることは、その人が単なる死者ではなく、「祖先」として社会的に位置づけられることと結びついています。だから、死者を看取った遺族のつとめは、その死者を遺族の集合墓に埋葬してやることなのです。しかし、様々な事情で、遺体をすぐに集合墓に埋葬できないことがあります。そのとき、マダガスカルの人々は死者とどう向き合うのでしょう。とりわけ、集合墓に埋葬するべきこの遺体と、人々はどう向き合うのでしょう。これらを手がかりに、人々の死生観と、そこにおける骨の意味を探ってゆきます。

講師紹介
Graduate School of Arts and Sciences
※所属・役職は登壇当時のものです。

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