2006〜2009年度「東京大学公開講座「特異」」

生命現象に見る特異の面白さ

開講の挨拶

東京大学公開講座「特異」の開講にあたって、東京大学総長 濱田純一より御挨拶いたします。

2009年4月4日

人間の不思議と魅力-特異を追い求める-

科学者を魅了し悩ませた特異現象

特異現象との遭遇を経て、近代科学が成立した過程を探ります。

2009年4月18日

仲間外れ、天才に挑む: 土井不曇の反相対論

土井不曇がアルベルト・アインシュタイン来日時に反論を行った行為は、周囲に大きな波紋を呼んだ。土井と彼の周辺の人々の動向を分析することで、第一次大戦中直後の日本の科学界の特異性を明らかにしたい。

2009年4月18日

宇宙と地球の特異点

宇宙の特異点、ビッグバンとブラックホール

宇宙は137億年前ビッグバンで始まり膨張して冷え続けて来たが、今わかっている物理法則ではビッグバンそのものはエネルギーが無限大の「特異点」となり、取り扱うことができない。宇宙の進化から特異点の解消の研究の最先端を解説する。

2009年4月25日

全地球凍結イベント~地球環境の特異な変動現象~

地球全体が氷に覆われたという「スノーボールアース・イベント」(全地球凍結イベント)について、地質学的証拠や理論的推定に基づいて考えます。

2009年4月25日

超小型衛星による宇宙開発の特異点への挑戦

超小型衛星は通常の宇宙開発における特異的存在であるが、宇宙へ参入する「しきい」を根本的に下げ、新しい宇宙利用の道を切り拓く大 きな可能性を有している。

2009年4月25日

特異に挑戦する-疾患治療と創薬-

医薬品の三次元構造-特異的生物活性-

大きな社会問題となったサリドマイドや、新型インフルエンザに対抗する医薬品として注目を集めるタミフルには、左手物質と右手物質が存在します。その理由、および左手物質あるいは右手物質のみを合成する方法について議論します。

2009年4月11日

薬の効果と副作用-個特異的医療の推進-

互いに良く似ていても個人はそれぞれに違うところがあり、これは薬の効果や副作用発現にも当てはまります。新しい「医者の匙加減」と言われる個人特異的な医療の目指す方向を、薬効と副作用について議論します。

2009年5月16日

特異における多様性-法・経済・宗教-

法における「特異」の位置

法が想定する「通常の人」とは誰か? 法は「特異」をどのようなときに排除し、どこまで包容するべきなのか? 法哲学の立場から法の根本を問い直します。

2009年5月16日

特異点なき宗教としてのイスラーム

仏教やキリスト教と比べた場合のイスラームの大きな特徴として、聖職者や教会制度を持たないということが挙げられる。なぜイスラームには特異な空間も制度もないのか、解説を試みる。

2009年5月16日

金融危機という名の「特異」

今日の世界規模の経済危機は、20世紀初頭の大恐慌以来の「特異」だといわれています。なぜバブルやクラッシュや金融危機がおこるのか、その基本原理の一端を解説します。

2009年5月16日

閉講の挨拶

東京大学公開講座「特異」の閉講にあたって、薬学系研究科長 杉山雄一より今回の公開講座が開かれるまでのプロセスと、自身の研究の紹介をいたします。

2009年5月16日