生態系のバランスと種の変遷

カオスがつくるバランスと進化

概要

われわれの世界は不安定性で予測不能です。だからその代表例であるカオス(chaos)は目の敵にされがちですが、実はこのカオスが生命の基本的な性質である「恒常性」(ホメオスタシス=バランス)に役立っているのです。しかし生命のホメオスタシスは単に「同じものを一定に保つ」のではなく、多様性を作り出す源になっているのです。そこが温度を一定に保とうとする電化製品のサーモスタットとの違いです。当日は、一見矛盾するカオスとバランス、その進化へのつながりを一緒に考えたいと思います。

 

講義実施日:
2008年5月10日
対象:
一般
分野:
理学/自然科学

講師紹介

池上 高志

総合文化研究科
 


学歴
1984年 東京大学理学部物理学科卒業
1989年 東京大学大学院理学系研究科物理学修了 理学博士

職歴
1989-90年 日本学術振興会特別研究員(PD)
京都大学基礎物理学研究所
1989年 アメリカ・LosAlamos 国立研究所visiting fellow
1990年 神戸大学自然科学研究科助手
1994年 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻助教授
1994年 オランダ・Utrecht 大学理論生物学・招聘研究員
1998年 フランス・Sony Computer Science 研究所・招聘研究員
2002年 スイス・EPFL(スイス工科大学)・特別招聘研究員

研究テーマ

生命と認知の連続性について


最近の主な著書
「動きが生命をつくる」 青土社 2007年

HP (ホームページ)
http://sacral.c.u-tokyo.ac.jp/

講義資料