身体の力はどこからわくか~心臓から筋肉まで~

冗長な筋骨格系が発揮する力

概要

我々の筋骨格系は、一つの関節を複数の筋が跨いでいるという特徴を持っています。この一見どうということのない特徴も、筋の出力を制御する側、脳からみれば大きな問題です。関節で出力されたある量の力(トルク)に対する各筋の貢献度は一意的に決まらず、可能性としては無限通りのパターンが存在するからです。二つの関節を同時に跨ぐ二関節筋の存在を切り口として、こうした「冗長性」の下、唯一のパターンが選択される機序に迫りたいと思います。

講義実施日:
2007年9月29日
対象:
一般
分野:
医学/薬学

講師紹介

野崎 大地

総合文化研究科
 


学歴
1990年 東京大学工学部 卒業
1992年 東京大学大学院教育学研究科修士課程 修了
1995年 東京大学大学院教育学研究科博士課程 修了(Ph.D)

職歴
1993年 東京大学大学院教育学研究科 リサーチフェロー
1997年 ボストン大学生物医学工学研究科
ポストドクトラルフェロー
1998年 Research Institute of National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities 研究員
2005年 クイーンズ大学神経科学センター 客員研究員
2006年 東京大学大学院教育学研究科 准教授

研究テーマ
ヒト身体運動の制御と学習

最近の主な著書
Limited transfer of learning between unimanual and bimanual skills within the same limb. Nature Neuroscience 2006年
Muscle activity determined on the basis of cosine tuning with a nontrivial preferred direction during isometric force exertion by the lower limb. Journal of Neurophysiology 2005年

HP (ホームページ)
http://www.p.u-tokyo.ac.jp/~nozaki/

講義資料