2006〜2009年度「東京大学公開講座「ロボット新世紀」」

ロボットのあゆみ

ロボットの歴史

ロボットの歴史を、1)人をめざすロボット、2)人を超えるロボット、3)人と共棲するロボットの視点から概観する。それぞれのロボットの背後にある考え方、実現されたロボットの姿、それを可能にしている技術を紹介する。

2006年9月30日

ロボットとSF:文学的想像力は科学に先行する

チェコの作家チャペックが「ロボット」という言葉を作り出して以来、SF作家たちは科学に先行するように「人造人間」への見果てぬ夢を語ってきた。この講義では、レム、アシモフなどの作品を紹介しながら、文学的想像力と科学技術の関係について検討したい。

2006年9月30日

自律分散ロボットシステム

移動ロボットによるサッカー「RoboCup」では、全体に指令を出す監督は存在せず、各ロボットが1台ずつ状況を判断し、独立に行動する。本論では、自律分散ロボットシステムの歴史と現状を述べ、群としてのロボットを明らかにする。

2006年9月30日

ロボットと社会

ロボットは人間にとって何なのか?

人間は太古の昔から、ロボットのような人工的な生命体を作ろうとしてきた。しかしこれらは一方で、不気味さといかがわしさと、ある種のあこがれが常につきまとう。過去の事例や文学作品を参照しながら、ロボットと人間社会の関係を考えます。

2006年10月7日

飛行ロボットで災害や自然環境を空中観測

飛行ロボットは自律飛行機能を備えた全長1メートル程度の小型無人機で、災害時などに緊急に空中から撮影が可能なほか、自然環境や交通渋滞の監視など日常での活用も期待できます。こうした飛行ロボットを社会へ導入する場合の課題を考えます。

2006年10月7日

手術ロボットの現状と将来

手術ロボットによって、これまでは不可能であった精度の高い手術や遠隔医療が可能になり、それによって患者や医師の負荷の低減、地域医療格差の是正、救急医療の充実などが期待されている。本講義では、手術ロボットの現状と将来について概説する。

2006年10月7日

ロボットと知

赤ちゃんはロボットをどう認知するか?

近年の乳児研究では、人間の赤ちゃんが非常に初期から「ヒト」とそうでないものを区別する能力を持っていることが示されつつある。では赤ちゃんが初めてロボットと対峙した時、彼らはそれを「機械」とみなすのか、「生き物」とみなすのか? 「物」と「者」の狭間にある「ロボット」の可能性について展望する。

2006年10月14日

人間に近づくロボット

ヒューマノイドロボットが二足歩行する姿はもう珍しくない。だが、歩行だけが人間らしさであるはずはない。身体、心、振る舞い、など様々な観点で、何が人間らしさをつくるのか。認知発達ロボティクス研究の最前線では今、人間型の身体と人間的な心や振る舞いとの密接な関連が明らかになりつつある。

2006年10月14日

脳と身体の動的発達とロボット

この複雑な環境の中で、人間はいかに柔軟な行動を即座に作り出すことができるのか? そうした多様な行動や認知の能力は、発達期にどのように獲得されるのか? 脳・身体・環境の間の動的な相互作用に着目し、異なる学問領域を横断しつつ行っている研究の一端を紹介する。

2006年10月14日

最先端半導体技術でロボットの右脳を創る

人間のように「連想・直感で柔軟に状況を判断・理解」する右脳コンピュータは一体どうすればできるのか? 半導体エレクトロニクスの基礎から分かりやすく解説します。

2006年10月14日

ロボット解剖学

人のからだ、ロボットの身体

ロボットは身体をもったコンピュータと見ることができます。その身体にどのような「形」を与えるべきなのでしょうか。日常生活で親近感をもつロボットに必要な知能とは何かなどについて考えてみようと思います。

2006年10月21日

ヒューマノイドロボット

人の姿形をしたロボットはヒューマノイドロボットと呼ばれ、計算機が発明されて以降さまざまな技術の統合の上、ようやく研究用に利用できるレベルに至ったところである。東京大学における研究例をもとに、ヒューマノイドロボットのこれまでとこれからを展望する。

2006年10月21日

より速く、より柔軟に:ビジョンチップが拓く超高速ロボットの世界

ビジョンチップの開発により、1秒間に1000枚の画像の処理が可能となり、センサフィードバックと呼ばれるロボットの柔軟な動作が人間の目には見えないスピードで実現できるようになった。その原理と構造を説明するとともに、様々な形の超高速ロボットの実例をビデオで紹介する。

2006年10月21日

コンピュータ統合手術支援システム

メカトロニクス技術を駆使して手術装置を制御し外科手術を支援する「コンピュータ外科(Computer Aided Surgery)」と呼ばれる研究分野がある。講義ではロボット技術を応用したこのようなコンピュータ統合手術支援システムの研究開発動向を紹介する。

2006年10月21日

ロボット未来学

インタフェースとしてのロボット

サイバースペースとリアルスペースをシームレスに接続する技術の重要度が増加しつつあり、ネットワークロボット、リアルワールドアバタ、IRT、ミクスト・リアリティなど、新しいキーワードが導入されつつある。本講義では、意味の拡大が図られつつある新しいロボット像について解説する。

2006年10月28日

ロボットと芸術

近年、芸術と工学を融合する試みが盛んになってきているが、我々はロボットと芸術の融合を図っている。無形文化財保存を目的とした民謡を踊るロボットの開発や、芸術家の意図を探るための絵画を描くロボットの開発などの概要を説明する。

2006年10月28日

未知の海中に潜る自律型ロボット

人間の潜ることができない深い海の中は、ロボットが活躍する世界。海の生物が多様であるように、海で活躍するロボットも多様なものとなろう。自由な発想から生まれる新しいロボット作りを目指す。

2006年10月28日

ロボットと農林業

農作業の機械化の歴史を紹介し、機械化の効果を説明する。次に現在開発されている農業用ロボットの事例を紹介し、最後にロボット技術を用いた精密農業の目的と方法、およびロボット農業の可能性について述べる。

2006年10月28日

ロボット新世紀

サイバーワールド技術である情報通信技術ITと、リアルワールド技術であるロボット技術RT。ITとRTとを融合して、社会の変革をもたらすIRTイノベーション創出にわれわれは取り組んでいる。これは、家庭で使われるロボットの未来の姿のひとつである。

2006年10月28日